ゴトってどんな行為?【2】
□□□ ゴト師の特徴 見た目・行動
犯罪を行う者は顔つきで判別できると過激な発言をして物議を醸した犯罪学者が昔いたそうです。*1現在ではその説は科学的に否定されているようですが、ことゴト師に関してはこの考え方が当てはまってしまうかのように感じます。セキュリティ会社から送られてくるゴト師の顔写真を何百と見てきましたし私自身もいく人かのゴト師と相対してきました。いくつかの例外はあるものの、なるほどゴトをしそうな顔をしているなと感じるケースがほとんどです。犯罪者としての顔というものはないとされていますが悪事を働き続けるとどんどん顔つきが悪くなっていくのが人間ではないでしょうか。パチンコ店で働く者の間では「ゴト師顔」という言葉まで使われています。ゴト行為を発見し該当人物を防犯カメラで見たときに思わず「ああ、ゴト師顔だね」とつぶやいてしまいます。ゴト行為は不正に玉メダルを抜き取る行為で、犯罪と知っていながらゴトを繰り返す人は顔つきがどんどん凶悪になってしまうのも仕方ないのかも知れません。
行動にもパターンがあります。複数人でゴト行為に及ぶ場合、同時に入店はせずに時間も入場する入り口もバラバラでやってきます。店内ではもちろん会話を交わさず仲間であることを悟られないようにしています。並んで座って頻繁におしゃべりしている場合ゴト師の可能性はぐんと低くなります。また郊外店の場合お客は車で来店して駐車場に車を停めるのですがゴト師は例外なくそのお店の駐車場には停めません。パチンコ店の駐車場にはたくさんの防犯カメラがありたちまち車両を特定されてしまうからです。ゴト師は近くのコンビニやスーパーの駐車場に車を停めてそこから歩いてくるのです。車が必要な地方に住んでいる方ならわかると思いますが大人が徒歩で移動している姿は結構目立ちます。大抵の大人は車で移動をするからです。私も2度ほど、広い駐車場を徒歩で歩いてお店に入店している人物を見つけ怪しいと感じたことがあります。マークをしていたら案の定その人物は、磁石ゴトを、玉の持ち込みをしていたという経験があります。
- ゴト師は見た目がゴト師!?
- ゴト師同士は他人を装い会話をしない
- 郊外店に来るゴト師は車を駐車場に停めない
□□□ ゴトの代表例 プリペイドカード盗難
高額紙幣をサンドに投入した場合は注意しましょう。残高がたくさんあるカードが狙われているかも知れません。プリペイドカードを専門に狙っているゴト師もいます。入り口から入ってきて迷わず端から順番に取り忘れのカードや挿入したまま席を立っている台を探します。1枚見つけたら速攻で抜き取って真っ直ぐに精算機に向かいます。そのまま退店し二度とそのお店に立ち寄らなかった場合まず捕まることはありません。カードを盗まれたお客はお店にカードが無くなったことを伝えるかも知れませんが警察に被害届を出すまでに至らないことがほとんどです。お店ではカードの履歴や防犯カメラの記録から簡単に犯人を割り出すことはできますがすでに退店しているとどうすることもできません。すでにそのカードが精算されて退店していることをお客に伝えて対応は終了です。複数の被害届が警察に出されればなにかしらの捜査を始めるかも知れませんが被害届を出すと警察官にいろいろ聞かれ時間をとられてしまうので多くの人は泣き寝入りです。被害届を出してもほとんどの場合「また犯人が来店したら110番してください」という返答で終わってしまいます。
もし隣に座っている若い女性が玉やメダルを、あるいは小銭を大量に床にばらまいてしまったらあなたはどうしますか?隣に座っているのがたとえ若い女性でなくても大抵の人は手伝って拾ってあげるのではないでしょうか。このシチュエーションも実は要注意なのです。パチンコであれば台の左側にスロットであれば台の右側にサンドが付いているのが一般的です。サンドの逆側に座ってわざと玉メダル、小銭をばらまいてあなたが反応している間に共犯者がサンドから残高のあるカードを抜き取ってしまうのです。ひとの善意を悪用した許されないゴト行為ですがいまだに行われている犯罪です。
- 高額の残高がカードにある場合は注意が必要
- カード盗難の専門のゴト師がいる
- 隣に座るひともゴト師の共犯の可能性がある
□□□ ゴトの代表例 サンドから紙幣・メダルの抜き取り
サンドに投入した紙幣はコンベアーで運ばれて一箇所に収納されるのが一般的ですがまだまだサンドに紙幣が残ったままの設備を使っているお店も見受けられます。1台1台サンドを開けて千円札を回収している光景を見たことがある人も多いと思います。メダルも各台のサンドの中に蓄えられていて紙幣が投入されるたびにメダルが台の下皿に払い出されます。
信じられないことにこの紙幣収納部やメダルを蓄えている部分の鍵に共通キーが使われたままのお店があるのです。共通キーとは商品出荷時にとりあえず付けられているシリンダー、カギのことで普通はそのお店固有のシリンダーとそれに対応するカギに交換して安全性を高めます。共通キーはお店がサンドを買ったときにはじめからつけられている物で同じメーカーのサンドには同じキーがつけられています。そう、ひとつのカギがあればお店が違えども同じメーカーのサンドならば簡単に開けられてしまうのです。メーカーによっては、はじめから付いている共通キーを数種類用意しているところもありますがそのお店固有のシリンダーに変更しないとゴト師に開けられてしまう可能性を排除できないのです。各台に付いているたくさんのシリンダーを交換するのはコストがかかりますし中にはメーカーが共通キーであることをお店に伝えずお店は知らないままサンドを使っているケースもあります。もちろんそこにゴト師がつけ入る隙があります。最近はそれでも被害が減りましたが流出した共通キーを使ってサンドの紙幣やメダルの収納部を開けて中身を抜き取るというゴトはなくならないのです。数台のサンドを開けて箱にメダルを入れて交換すればゴト師にとってはたちまち数万円の利益になります。
- サンドの錠前をお店のオリジナルシリンダーに交換していない場合もある
- サンドを開けて直接メダルを抜き取るゴトもある
- サンドを開けて中の紙幣を抜き取るゴトもある
まだまだゴトのほんの一例です。前回宣言しましたAT誘発などのハイテクゴトのお話しまでたどり着きませんでした。申し訳ございません。次回に持ち越しますのでもう少しお待ちくださいませ。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、また。
今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。
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