ウエスト西のP/Sブログ

パチンコ・パチスロを256倍楽しむお話し!

お客様は神様ではない!?【パチンコ台販売の手法】

 

f:id:west_nishi:20190712205838p:plain

 

 

□□□ 台がないと営業ができない

 

 装置産業という言葉をご存知でしょうか。デジタル大辞泉によると「生産工程が大規模な装置によって構成され、自動化されている産業。石油化学工業、鉄鋼業など 」とあります。装置によって製品(パチンコでいえば遊技してもらうこと)のほとんどの部分がまかなわれているというところは規模の差こそあれパチンコにも当てはまると思います。サービス業にこの言葉を当てはめるのが妥当なのか私にはわかりませんが、ウィキペディアの装置産業の説明にある「十分な装置や設備を整えればそれだけで一定の成果・収益が期待できるとされる産業を指す言葉」この一文を読むとパチンコも装置産業と言えるのではないかと思います。遊技台に着席して台の間の紙幣投入口にお金を入れて、玉が出れば各台に備え付けられている自動計数機に玉を流し最後に景品カウンターに寄って退店する。なにかトラブルが発生しない限りお客の相手は機械が行います。

 このようにパチンコ店になくてはならない物が、当たり前ですが、パチンコ・パチスロ台なのです。ですから台を買わないという選択肢は基本的にパチンコ店にありません。人気のある台なら、なおさらお店に設置して自動的に多くのお客さんの相手をしてもらいたいと考えています。

 そして今回の記事は台を購入するお金は最終的には誰が負担するのだろうということを念頭に読んでいただけるとありがたいです。

 

  • 台を置いておくだけで半自動的に売上が発生する
  • サービスや接客が素晴らしくても台が1台もなければ客は来ない
  • メーカーもそれを知っている

 

 □□□ お客様は神様ではない?

 

 遊技台を製造するメーカーは台が売上を生む根源であり、パチンコ・パチスロ台が存在するおかげでパチンコ店が成り立っていることを十分に理解しています。パチンコ店が台を欲しいと思う心理をうまく利用して販売台数を最大化しようとあの手この手でセールスを仕掛けてきます。2018年の新台販売台数はパチンコとパチスロを合わせて200万台程度でした。2014年度はパチンコだけで200万台を売っていたことを考えるとその数は減ってきていてメーカーも決して安泰なわけではありません。そのため知恵を絞って多くの台を売ろうと考えているのです。

 メージャーな売り方は一般の商品でもよくあるたくさん買うと安くなるというものです。パチンコ・パチスロでは台数値引きと呼ばれています。2台までは定価で3台目から1台あたり2万円引きますよといった販売方法ですね。次によくある方法は導入日の優遇です。ライバル店は2台買うので早く導入できて、1台しか買わないお店はライバル店の次週の導入になってしまうという販売方法です。1週間の差は結構大きな差になってしまいますよね?特にお盆や年末年始をまたいで納品日を設定されると少しお金がかかってもたくさん買って早く導入したいと思う気持ちが強くなります。他には人気台を手に入れるための権利を売るという意味合いで不人気台を販売するという手法もあります。例えば半年後に超人気台の発売があるとして、その台は生産台数が少なく全部のパチンコ店が買えるわけではないとした場合、不人気台も買ってくれたパチンコ店に優先的に人気台の購入権利を回します。オリンピックのチケットのように公正に抽選して販売するといった方法は採られていません。1台でも買ってくれればお客様は神様です!といった対応ではないのが遊技台の販売です。メーカーはお金のあるパチンコ店をメインに相手をしています。

 

  • たくさん買うと台数値引きがある
  • たくさん買うと納品日での優遇がある
  • 人気台のために要らない不人気台も買う

 

□□□ まだまだある販売方法

 

 パチンコ・パチスロの新台の価格は様々ですが1台40万円以上するものと思ってもらっても間違いはありません。以下に最新台の価格がわかる便利なサイトのリンクを貼っておきますのでぜひ見てみてください。その価格に驚くと思います。

 

ぱちんこ&スロット新機種速報一覧 | G-net

 

 新台の価格が高いことがおわかりいただけたと思いますがすべてのパチンコ店が好きなだけ台を買えるわけではありません。そこでお得なレンタルプランを用意しているメーカーもあります。3ヶ月間新台をレンタルして14万円!みたいなプランです。3ヶ月が経過した後は台を返却、もしくは継続、もしくは残価を払って買い取り、などの選択肢があります。3ヶ月も使えば人気が落ちてくる台が多いのでこのレンタルプランはお店にとってもお得なプランだと思います。その他には1台の購入でも純粋に値引きして販売するということもあります。メーカーがすべて直接パチンコ店に台を販売しているわけではなく販売代理店が間に入っている場合も多くあります。みなさまの街にあるトヨタのお店、日産のお店も、たいていは販売代理店です。トヨタだけの車を売る、ホンダだけの車を売る、といった特別な契約を交わしているだけでトヨタやホンダ、日産とは全く別の会社が運営しています。パチンコは場合によっては販売代理店の方が値付けに自由度があり値引きで台を多く売ることも可能です。代理店はメーカーから販売手数料をもらっているのでその販売手数料を利用して割引ができるのです。

 少し強引な売り方になると販売代理店にメーカーが台を買わせるという手法があります。買わせるという表現は間違っているかもしれませんが代理店が「忖度」して以下の手法で販売台数を上積みさせることもあります。販売代理店は中古販売も行っている場合も多く、新台を買ったパチンコ店から中古機としてその台を買い取る契約を結んでとりあえず新台を納品するというケースがあります。たとえば40万円の台をパチンコ店に買ってもらうのとセットで、2週間後に販売した新台を撤去してもらい代理店が38万円で買取るという契約をします。パチンコ店は2万円でわずかの間ですが新台を設置することができ、代理店も台が値崩をしていなければ中古転売をしても損をしない場合があります。なにより代理店はメーカーに対して販売の実績を作ることができます。それに意外と中古価格も高く、特にパチンコの海物語系は中古でも値崩れしにくい傾向にあります。中古価格のサイトのリンクも貼りますのでのぞいてみてください。

 

中古機相場.com - パチンコ・パチスロ中古台の価格比較・相場サイト

 

 あまりに販売が振るわない代理店はメーカーから契約を打ち切られてしましいます。トヨタのお店がトヨタ自動車本体から車を卸してもらえなくなったら大変ですよね?パチンコも代理店の立場が弱い場合が多々あるのです。

 

  • メーカーによっては新台を廉価でレンタルするプランがある 
  • メーカー直販だけではなく代理店からの購入もたくさんある
  • 代理店が実績づくりで強引に販売する場合もある

 

 他にも新台の出玉性能をアピールしたり、都合の良い市場分析をして台の必要性を説いてセールスしたり、版権の有名度合いを説明して売ろうとしたり必死の営業を行います。なんだか悲惨な販売方法もありましたが私が営業マンでしたらなりふり構わず販売してしまうんでしょうね。

 いずれにせよ新台の購入費用は言うまでもなく私たちのお財布から出ているのです。無駄な新台を買うことなく適正台数を購入できる体制が整えば私たちの負担も減ってもう少し出玉に回せてもらえるのですがまだまだそのような日は来そうにありませんね(涙)。パチンコ店だけではなくメーカーにとっても最終のお客様であるはずの我々が、台の販売合戦の影響でないがしろにされている気がします。

 

 それでは、また。

 

今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。

 

コメント欄フルオープンでみなさまをお待ちしております♪

 

 

www.westnishi.com