ウエスト西のP/Sブログ

パチンコ・パチスロを256倍楽しむお話し!

ゴトってどんな行為?【3】

 

 

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□□□ 新旧ゴト比較

 

 空き巣に入って金品を持っていくという犯罪は大昔から存在していました。現金や貴重品だけではなく戦中戦後は食べ物を盗んでいく泥棒も多くいたそうです。ふかしておいたイモを盗んでいったり、おひつに入れてあったご飯を食べていくといった目の前の空腹を満たすための犯罪もありその時代を映しています。現在では食品の盗難といえば倉庫に保管していたお米やさくらんぼが盗まれたというニュースをたまに目にする程度です。一方むかしは存在しなかった犯罪と聞いて真っ先に思い浮かべるのはインターネット上の犯罪です。個人情報を抜き取るフィッシング詐欺や不正アクセス等ハイテク犯罪と呼ばれる犯罪が増えてきました。テクノロジーの進化に伴い犯罪の形態も変化していくのでしょう。

 パチンコ店におけるゴトも同様で昔はパチンコ玉を磁石で引き寄せて任意の入賞口へ誘導するゴトや釘そのものを曲げるゴト、ピアノ線を利用してチューリップを開いたりするゴトが主流でした。近年、と言っても数十年経過しましたがパチンコ・パチスロ機に使われる電子部品に干渉して不正に玉・メダルを抜き取るゴトが出回ってきました。磁石などのアナログなゴトを「ローテクゴト」電子関係を操作するゴトを「ハイテクゴト」と呼ぶ場合もあります。この「ハイテクゴト」においてはゴトを防ぐメーカー側のセキュリティとそれを突破するゴト師側の攻防が絶えることなく続いています。

 ハイテクゴトにおいては遊技台のセキュリティ上の抜け道を見つけ出すために実機を用意したりゴトを行うための機器を作製したりと大きなお金が必要と思われる事案も多く見受けられます。当然1人の能力、財力でできる犯罪ではなく大掛かりな組織が動いていると感じます。また大きなお金があれば業界関係者にも協力者を得ることができゴトが巧妙で発覚しにくいものになっていきます。人間ですからお金の誘惑に負けてしまったり、弱みに付け込んだ脅迫に屈してしまったりということが十分に考えられます。台を作るメーカーからその台を流通させる運送業者や倉庫会社、そして台の設置先のパチンコ店まで業界内部の人間がゴトに加担している場合も少なからずあると考えられます。

 

  • 電子機器を使ったハイテクゴトが出現
  • 磁石や釘曲げのローテクゴトも健在
  • 業界内部にもゴト行為に協力する者がいる

 

 

□□□ ゴトの代表例 ショートゴト

 

 5号機でいわゆる高射幸機と呼ばれる機械が特にショートゴトのターゲットにされてきました。1万枚の出玉が出ても不思議ではないAT機を中心に不正にメダルを抜き取るゴト行為が猛威をふるったのです。その名の通り基板の一部にピアノ線や金属片を触れさせてショートさせ通常と違う動作をさせるゴトをショートゴトと呼びました。ATゲーム数の上乗せや小役の押し順をナビして出玉に直結するような処理をしていたサブ基板と呼ばれる基板が主に狙われました。このサブ基板をショートさせて誤作動を起こさせボーナスや小役の抽選を行っているメイン基板からの情報を誤入力させていたのです。例えば超チェリーやスイカなどのチャンス役が何十、何百と成立しているかのように誤認識させゲーム数の上乗せやゲーム数上乗せの特化ゾーンを成立させていたのです。5.5号機から現在の6号機までその反省を踏まえ出玉につながる指示をサブ基板で行えなえないように規制されています。

 こうして大量にATのゲーム数を増やして大量のメダルを不正に引き出すのです。アナザーゴッドハーデスやモンスターハンター月下雷鳴で5,000枚のメダルが出ていても、もともと大量の出玉が出る性能が備わっているので例えゴトでメダルを抜かれていてもなかなか気づけません。

 ここからは私の素朴な疑問と推測なのですが、なぜショートするとゴト師に都合の良いようにATゲーム数が上乗せされるのでしょうか。私は電子回路に関する知識が全く無いのでそこが不思議です。ショートしたならそのまま壊れてしまってもいいのにうまい具合にゲーム数が上乗せされてメダルがたくさん出てしまうのです。ショートしたらレア役の成立ではなくハズレの成立ではいけないのでしょうか。ショートさせた場合にメダルがたくさん出るように最初から設計されていたのではないかと邪推してしまいます。

 

  • 台の電子回路をショートさせて誤作動を起こさせる
  • 誤作動で誤ったコマンドが送られレア役が大量に成立したとみなされる
  • 結果、不正に大量のメダルを引き出される

 

 

□□□  ショートゴトその手口

 

 電子回路をまじまじと見たことはありますか?ダイオードやコンデンサ、ICチップなど様々な電子部品が回路にハンダ付けされていますがその一つ一つはとても小さなものです。この小さな部品のさらに小さな「足」と呼ばれる、ハンダ付けされている部分にピアノ線や金属片を接触させてショートさせるのです。台の扉を開けた状態でもピンポイントでショートさせるのは難しいのですがゴト師は台の扉が閉まった状態でもショートを成功させてしまうのです。悪人ながらもその技術には舌を巻きます。

 そしてこのショートゴトは必ず複数で犯行に及びます。最低でも基板をショートさせて台を誤作動させる役の者(実行犯と呼ばれる)と、その台を実際に打ってメダルを出す者(打ち子と呼ばれる)の2名が必要になります。なぜなら万が一犯行が発覚した場合、2名で不正を行えば警察に捕まることを防ぐことができるからです。実行犯はターゲットとなる台をショートさせすぐにその台を離れます。その直後に共犯である打ち子が着席しわずか投資1,000円ですでにショートでセットされていた当たりを引くのです。不正にメダルが抜き取られていることにパチンコ店が気づいた時には、すでにショートさせた実行犯は店の中にいません。ショートされた台を打って大量のメダルを持っている打ち子と実行犯のつながりを実証することが難しくなります。打ち子が「空き台に座って打ったらたくさんメダルが出た」と言ってしまえば罪に問うことはできません

 ショートさせる場合ピアノ線などの器具を台の内部に挿入させる必要があります。スピーカーを突き破ったりボタンやレバーの間に隙間を作ったりドアの間を無理やり広げるなど様々な侵入経路があります。ショートさせるまでに店員や他の遊技客に見つかる場合があるので実行犯と打ち子以外にも周りの目から犯行現場を隠すための「壁役」、店員に話しかけ足止めをする「キャッチ」などの役割を分担してチームでゴト行為に及びます。実行犯の隣に一般客が座ってはゴト行為がしにくくなるので両隣の台に壁役として共犯者が座ったり、データランプを見ているように装って立ち上がり該当台が見えづらいように死角を大きく作ったりします。上着を広げて目隠しをするといった「余計に目立つだろう!」と突っ込みたくなるような壁役ゴト師もいました。キャッチは店員に「会員カードを作りたいんだけど」「この台はどうやって遊ぶの?」などと話しかけゴト現場に行けないように妨害する役割です。どの役もお互いに赤の他人を装っているのでつながりを証明するのはかなり難しくなかなか逮捕送検されません。リスクの少なさ(対警察という意味での低リスク。他のゴトグループとの争いやゴトグループをまとめている反社会勢力の人たちとの接触のリスクは存在します)ゆえに大量のゴト師を生み出しました。

 

  • ハイテクゴトは複数で行い役割分担をする
  • 役割ごとのつながりを立証することは困難
  • 対警察の観点では低リスクのためゴト撲滅は難しい 

 

一時期猛威をふるったショートゴトについて簡単に書いてみました。電磁波ゴト、基板交換ゴト、クレジット計上ゴト、ホッパーゴトなどなど機会があればまた書いていこうと思います。

 

それでは、また。

 

 今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。

 

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ゴトってどんな行為?【2】

 

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□□□ ゴト師の特徴 見た目・行動

 

 犯罪を行う者は顔つきで判別できると過激な発言をして物議を醸した犯罪学者が昔いたそうです。*1現在ではその説は科学的に否定されているようですが、ことゴト師に関してはこの考え方が当てはまってしまうかのように感じます。セキュリティ会社から送られてくるゴト師の顔写真を何百と見てきましたし私自身もいく人かのゴト師と相対してきました。いくつかの例外はあるものの、なるほどゴトをしそうな顔をしているなと感じるケースがほとんどです。犯罪者としての顔というものはないとされていますが悪事を働き続けるとどんどん顔つきが悪くなっていくのが人間ではないでしょうか。パチンコ店で働く者の間では「ゴト師顔」という言葉まで使われています。ゴト行為を発見し該当人物を防犯カメラで見たときに思わず「ああ、ゴト師顔だね」とつぶやいてしまいます。ゴト行為は不正に玉メダルを抜き取る行為で、犯罪と知っていながらゴトを繰り返す人は顔つきがどんどん凶悪になってしまうのも仕方ないのかも知れません。

  行動にもパターンがあります。複数人でゴト行為に及ぶ場合、同時に入店はせずに時間も入場する入り口もバラバラでやってきます。店内ではもちろん会話を交わさず仲間であることを悟られないようにしています。並んで座って頻繁におしゃべりしている場合ゴト師の可能性はぐんと低くなります。また郊外店の場合お客は車で来店して駐車場に車を停めるのですがゴト師は例外なくそのお店の駐車場には停めません。パチンコ店の駐車場にはたくさんの防犯カメラがありたちまち車両を特定されてしまうからです。ゴト師は近くのコンビニやスーパーの駐車場に車を停めてそこから歩いてくるのです。車が必要な地方に住んでいる方ならわかると思いますが大人が徒歩で移動している姿は結構目立ちます。大抵の大人は車で移動をするからです。私も2度ほど、広い駐車場を徒歩で歩いてお店に入店している人物を見つけ怪しいと感じたことがあります。マークをしていたら案の定その人物は、磁石ゴトを、玉の持ち込みをしていたという経験があります。

 

  • ゴト師は見た目がゴト師!?
  • ゴト師同士は他人を装い会話をしない
  • 郊外店に来るゴト師は車を駐車場に停めない

 

 

□□□ ゴトの代表例 プリペイドカード盗難

 

 高額紙幣をサンドに投入した場合は注意しましょう。残高がたくさんあるカードが狙われているかも知れません。プリペイドカードを専門に狙っているゴト師もいます。入り口から入ってきて迷わず端から順番に取り忘れのカードや挿入したまま席を立っている台を探します。1枚見つけたら速攻で抜き取って真っ直ぐに精算機に向かいます。そのまま退店し二度とそのお店に立ち寄らなかった場合まず捕まることはありません。カードを盗まれたお客はお店にカードが無くなったことを伝えるかも知れませんが警察に被害届を出すまでに至らないことがほとんどです。お店ではカードの履歴や防犯カメラの記録から簡単に犯人を割り出すことはできますがすでに退店しているとどうすることもできません。すでにそのカードが精算されて退店していることをお客に伝えて対応は終了です。複数の被害届が警察に出されればなにかしらの捜査を始めるかも知れませんが被害届を出すと警察官にいろいろ聞かれ時間をとられてしまうので多くの人は泣き寝入りです。被害届を出してもほとんどの場合「また犯人が来店したら110番してください」という返答で終わってしまいます。

 もし隣に座っている若い女性が玉やメダルを、あるいは小銭を大量に床にばらまいてしまったらあなたはどうしますか?隣に座っているのがたとえ若い女性でなくても大抵の人は手伝って拾ってあげるのではないでしょうか。このシチュエーションも実は要注意なのです。パチンコであれば台の左側にスロットであれば台の右側にサンドが付いているのが一般的です。サンドの逆側に座ってわざと玉メダル、小銭をばらまいてあなたが反応している間に共犯者がサンドから残高のあるカードを抜き取ってしまうのです。ひとの善意を悪用した許されないゴト行為ですがいまだに行われている犯罪です。

 

  • 高額の残高がカードにある場合は注意が必要
  • カード盗難の専門のゴト師がいる
  • 隣に座るひともゴト師の共犯の可能性がある

 

 

□□□  ゴトの代表例 サンドから紙幣・メダルの抜き取り

 

 サンドに投入した紙幣はコンベアーで運ばれて一箇所に収納されるのが一般的ですがまだまだサンドに紙幣が残ったままの設備を使っているお店も見受けられます。1台1台サンドを開けて千円札を回収している光景を見たことがある人も多いと思います。メダルも各台のサンドの中に蓄えられていて紙幣が投入されるたびにメダルが台の下皿に払い出されます。

 信じられないことにこの紙幣収納部やメダルを蓄えている部分の鍵に共通キーが使われたままのお店があるのです。共通キーとは商品出荷時にとりあえず付けられているシリンダー、カギのことで普通はそのお店固有のシリンダーとそれに対応するカギに交換して安全性を高めます。共通キーはお店がサンドを買ったときにはじめからつけられている物で同じメーカーのサンドには同じキーがつけられています。そう、ひとつのカギがあればお店が違えども同じメーカーのサンドならば簡単に開けられてしまうのです。メーカーによっては、はじめから付いている共通キーを数種類用意しているところもありますがそのお店固有のシリンダーに変更しないとゴト師に開けられてしまう可能性を排除できないのです。各台に付いているたくさんのシリンダーを交換するのはコストがかかりますし中にはメーカーが共通キーであることをお店に伝えずお店は知らないままサンドを使っているケースもあります。もちろんそこにゴト師がつけ入る隙があります。最近はそれでも被害が減りましたが流出した共通キーを使ってサンドの紙幣やメダルの収納部を開けて中身を抜き取るというゴトはなくならないのです。数台のサンドを開けて箱にメダルを入れて交換すればゴト師にとってはたちまち数万円の利益になります。

 

  • サンドの錠前をお店のオリジナルシリンダーに交換していない場合もある
  • サンドを開けて直接メダルを抜き取るゴトもある
  • サンドを開けて中の紙幣を抜き取るゴトもある

 

 まだまだゴトのほんの一例です。前回宣言しましたAT誘発などのハイテクゴトのお話しまでたどり着きませんでした。申し訳ございません。次回に持ち越しますのでもう少しお待ちくださいませ。

 

 今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 それでは、また。

 

 今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。

 

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ゴトってどんな行為?【1】

 

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□□□ 不正を行う行為「ゴト」

 

 パチンコ店で正規の遊技ではなく不正を行ってお店が意図しない方法で出玉を盗み出す行為をゴト行為、ゴトを行う人をゴト師と呼びます。普通とは違う、悪さを働くことを「仕事」と呼んだりもすることから「シゴト」→「ゴト」という言葉ができたようです。(必殺仕事人で藤田まことさんが扮する中村主水が暗殺に向かう際に「さぁ仕事だぜ」って言っていましたよね)そして不思議なのは悪いことをする人に「師」が付くことですよね。ゴト師もそうですし詐欺師とかスリ師とか犯罪者に師の文字がつくようになったのはなぜなのでしょうか。医師や教師など専門の能力を使う職業の人に師の文字が付くようですね。たしかに詐欺やスリなどの犯罪は一種特殊な能力が必要で昔はそのような悪者に対して決して自分にはなれないロマンみたいなものを感じていたのかも知れませんね。

 このゴト師という呼び名はかなり一般にも浸透していてパチンコ・パチスロを打つ方なら誰でも不正を行う人を指す言葉という認識があると思います。ゴト集団と対決する会社組織を描いた「ゴト師株式会社」という漫画がヒットし映画にもなったことでさらにゴト師という呼称は一般的になっていったのではないでしょうか。ひと玉4円、メダルであれば1枚20円もするパチンコ・パチスロは様々な個人、集団に狙われても不思議ではありません。ゴトによる被害は年間数百億円といわれており数百億と幅の広い推計はゴト行為の把握の難しさを表しているとも言えるでしょう。表面化して認知されている被害額はほんの氷山の一角なのかもしれません。お店が被った被害は結局われわれプレイヤーが最終的には負担するということは言うまでもありません。

 

  • 不正に玉メダルを盗む行為を「ゴト」という
  • ゴトの行為に及ぶひとを「ゴト師」という
  • ゴトの被害者はわれわれ善良なプレイヤー

 

 

□□□ ゴトの代表例 磁石

 

 不正に玉メダルを盗み出す行為は数え切れないほどたくさんの種類があり枚挙にいとまがありませんが代表中の代表をいくつか書いていきたいと思います。まず最初に挙げられるのは磁石ゴトです。パチンコ玉は鋼鉄でできており磁石に引き寄せられます。パチンコは玉が特定の穴に入ることで払い出しを受けることができ、穴にたくさん入ればたくさんの玉を獲得できます。玉を磁石で自由にコントロールして穴に導こうと考えるのはある意味自然なことだと思います。ガラスに磁石をかざして玉をくっつけて目的の穴に導くというゴト行為はパチンコが登場したはるか昔から行われていたと思います。そしてこの古典的ゴトは現在のパチンコ店においても現役で活躍?している不正行為なのです。現在のパチンコ店で行われている磁石ゴトは目的の穴に直接誘導するという行為は少なくなっていて、磁石で玉をくっつけて後続の玉をどんどん吸い寄せ、玉の塊のブロックを作り出し、特定の方向=スタートなど有利な穴にしか玉が寄らなくなるという使われ方が多くなっています。ゴトではなくても玉の塊(ブドウのように粒が一箇所に固まっているように見えるのでそのままブドウと呼ばれています)ができてしまうことがあるのでもしお店に見つかっても言い逃れができますし、玉の寄りによっては出玉率がたちまち100%を超えてくるのでリスクの割にリターンが大きいゴトだと言えます。パチンコ台のガラスはかなり厚く二重になっているのでかなり強力な磁石でないと玉を吸い寄せることができません。私も試しに(もちろん勤務している店舗の閉店後に)事務所にある一番強力な磁石をガラスに当ててみましたがまったく玉は反応しませんでした。玉を吸い寄せるほど強力な磁石を私はまだ見たことがありません。

 

  • 玉は磁石に吸い寄せられる
  • 磁石ゴトは太古の昔から存在
  • 玉の塊(ブドウ)を作り玉の流れを有利な方向に変える

 

 

□□□ ゴトの代表例 釘曲げ

 

 前述の磁石ゴトは目当ての穴に玉を誘導するものでしたが、この釘曲げゴトは目当ての穴に玉が入りやすくするために釘そのものを曲げてしまう不正行為です。ここで釘のサイズについて少々書いてみます。釘はしんちゅう製で長さは33mm。そのうち盤面から飛び出ている部分は18mm、盤面の中に打ち込まれている部分は15mmになります。釘本体の直径は2mmで傘の部分は直径4mmとなっています。もしご自宅にパチンコの釘と似たようなサイズの釘があったら木の板に打ち込んでみてください。(決してお家の床や柱に打ち込まないようにお願いします)その打ち込んだ釘を手で曲げてみてください。かなり固くてなかなか曲がらないはずです。一般的な釘と材質は違いますがしんちゅうの釘も手で曲げるにはかなりの硬さです。ゴト師はその釘を曲げてくるのです。

 ガラス扉の鍵をこじ開けて釘を触る場合もありますが現在メジャーな釘曲げゴトの方法は店員にガラス扉を開けてもらう方法です。上皿に硬貨やゴミなどの異物を詰めて店員を呼び「玉が飛ばない」と伝えます。店員がガラス扉を開けて一生懸命異物を取り除いているその隙に目的の釘を手で曲げてしまうのです。これを聞いて本当にそのようなことが可能か、店員は気づかないのだろうかと思うでしょうが事実なのです。新人や女性の店員が近くを通りかかるのを見計らって声を掛けるゴト師もいます。CR天龍やCR天下一閃のような一発台系の台が狙われたり、CRめぞん一刻やCRヤマトの甘デジのようにスルーの釘を開けて通常時から電チューが頻繁に開く台が狙われたりしました。今後もパチンコに釘がある限りこの釘曲げゴトは無くならないと思います。

 

  • 釘を曲げるために店員にガラスを開けてもらう
  • 釘は意外と硬く曲げづらい
  • 釘曲げゴトは無くならない

 

 今回はゴト行為の定番中の定番を挙げてみました。次回以降でクレジット上げゴトやAT誘発ゴトなどのハイテク系のゴトについても書いていこうと思います。ここまで読んでいただきありがとうございます。 

 

それでは、また。

 

 今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。

 

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怪しいお客・怪しい店員【1】

 

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□□□ パチンコ店にあつまる人々

 

  いろいろなお客、店員を、私自身もお客、店員の立場でそれぞれたくさん見てきました。パチンコ店という一種特殊な環境に人が集まるのですから普通とは違う怪しい人びとが世間一般より濃い密度で存在していても不思議ではありません。少し変わった方々が集まるのがパチンコなのか、パチンコ店に集まるうちに変わった方々に変容してしまうのか、こんなことを書くとパチンコファンやお店の人に怒られてしまうかも知れませんがやはり私は少し普通と違う怪しさを感じてしまうのです。最近のパチンコ店は店内もきれいになり若いスタッフが丁寧な接客を行い昔ほどの怪しさは無くなってしまいましたがそれでもそこはパチンコ店、お金が、感情が動く場ですから様々なドラマが今日も生み出されていることでしょう。私の印象に残っている少し変わった、少し怪しい人々を紹介していこうと思います。

 

□□□ お願いです!お金返してください!

 

 あれは獣王などのいわゆる爆裂AT機が全盛の頃でしょうか。今の6号機に比べ1日に使うお金も大きく射幸性の高い台が人気を占めており、当然リターンも5,000枚10,000枚と大きく多くのファンを夢中にさせていました。夢中になるだけならまだしも大きなリターンを求めてお金のコントロールができなくなっているプレイヤーも多く存在していたと想像できます。

 そんな中で今でも忘れられないお客がいます。おそらく私はそのお客を見たのは、はじめてだったと思います。パチンコ店の店員はお客の顔を割と憶えているものでそのお客がはじめての客なのか、そうでなければどれくらいの来店頻度の客なのかはおおよその見当がつきます。なによりそのお客は肩まで伸びるきれいなストレートの黒髪で、年の頃は20歳位の色白美人だったので以前に見ていれば記憶に残っているはずです。胸のボリュームがはっきりわかるちょっと小さめのTシャツの鮮やかな水色も記憶に残っています。彼女は何の機種を打っていたのかまでは定かでありませんがスロットを遊技していました。昼過ぎに現れて私に話しかけてきたのは夕方を過ぎて外が暗くなってきたころです。目立つ美人でしたが男性と一緒に来店している気配もありません。その彼女が今まで私が受けたことのない衝撃の一言を放つのです。

 「お願いです。お金を返してくだい」

 黒目が広がったその目から今にも涙があふれそうです。続けて彼女は言いました。「どうしても必要なお金なんです。お願いです返してください。もし返してくれればもう二度とスロットを打ちません」そう言い終わるころにはもう目から涙がこぼれていました。いままで負けが込んだお客から捨て台詞のように「金を返せよ」と言われたことはありましたがお金を返してくれという要望を上げて私の返答を待っている状況というのは初めてでした。遊技客が使ったお金をお店が返金することは100%ありません。目の前の美女が涙を流して私に何かを訴えかけているという状況にドギマギしていましたが答えはひとつしかありません。お金を返した挙げ句に二度と来ないなんてお店にとってデメリットしかありません。私は心を鬼にして返金には応じられない旨を伝えました。遊技したことに対する対価をいただかないとお店が成り立ちませんというようなことも言った気がします。年齢的にもまだまだ世間知らずでさらにそのルックスではある程度のわがままがいままでは通って来たのでしょう。

 

 

□□□ 数日後にまた顔を合わせることに

 

 ストレートにお金を返してくださいと頼まれたことにかなり私は衝撃を受けました。そして必要なお金とはいったい何に使うお金だったんだろうと思いました。もう二度とこのお店には来ないだろうし、どうやって必要なお金を工面するのでしょうか。

 しかしわずか2,3日後に彼女は再び来店したのです。スロットコーナーに入ってきた彼女はちらっと私の顔を見た気もしたのですが特に表情を変えるでもなく普通に遊技していました。お金の件は方が付いたのでしょうか世の中の厳しさをわずかの期間で理解して納得したのでしょうか。その後も常連と呼んでいいペースで来店し、普通のお客と同じでスロットで勝ったり負けたりを繰り返していました。わたしはあの一件があるのでなんとなく気まずい思いをして彼女の来店にビクビクしている状態でした。

 そのころの私にはS君という仕事終わりにご飯を食べに行ったり休みの日に一緒にパチンコを打ちに行く仲の良い同僚がいました。仕事が終わりどこにご飯を食べに行こうかと話しかけると珍しくS君は自分の住むアパートに来るように言ってきたのです。S君はワンルームのマンションに暮らしていました。部屋の中はきれいに片付けられていて大きな音楽用のコンポが置かれていました。そして小さなキッチンには女性が立ち、揚げ物を作っていました。そう、その女性が例のストレートの黒髪の彼女だったのです。お客と店員が男女の仲になるのは特に珍しいことではなく、特に珍しくもないS君からのアプローチで彼女、Yさんとの交際に至ったそうです。キャベツの千切りが細く均一に切られていて妙に感心したこと、ワンルームにロフトが取り付けられていて狭いけれど若い2人には十分な寝床だなと思ったこと、この2つを憶えています。その後も何度か3人で食事をし、向かいに2人並んで座りいつも仲良さそうにしている様子を私は眺めていました。S君は当時働いていた店にも押し寄せてきた「接客サービス」を求める流れについていけず退職をしましたがYさんとは7~8年も交際が続いていました。私も仕事が忙しくなり疎遠になり連絡を取らなくなって2年ほど過ぎた頃S君からメールが来ました。それは結婚を知らせるものでもう籍を入れて結婚式を控えているという内容でした。私も昔を思い出しつつ「少し交際期間が長かったけどいよいよYさんと結婚ですね。おめでとう」当時は携帯で打っていたメールの文字をスマホで入力して返信。返ってきたメールには私の想像とは違う内容で、昨年知り合った女と結婚しましたとだけ書かれていました。連絡を取り合わなくなったわずか2年の間に状況が変わってしまったことに驚きましたが、逆に2年もあれば別の人と知りあい結婚を決めるまでに十分な時間なのだと思い直しました。そしてついぞあの日彼女が涙ながらにお金を返してほしいと言ってきたことをS君が知っていたのかを聞けなかったのです。

 

 今日は今までと違った内容の記事を書いてみました。最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 それでは、また。

 

 今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。

 

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パチンコ店も設定を入れたい!【本当です!】

 

 

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□□ 出玉率100%のボーダーライン 

 

 コンビニで買い物をしたとします。ジュース130円、お弁当480円、合計610円の支払いをします。ではコンビニはこの会計で得をしているのでしょうか、損をしているのでしょうか。商品の仕入れの原価だけで考えるともちろんコンビニが得をしていますよね(人件費や地代家賃などを含めるともっともっと売らないといけませんが)。そうでなくてはコンビニという商売が成り立たないからです。仮にジュースを130円で仕入れて130円で販売し、お弁当を480円で仕入れて480円で販売すると儲けはなにも出ないどころか人件費や光熱費でお店はたちまち赤字になってしまいます。つまり仕入れの原価で商品を売っても赤字になってしまい待っている先は倒産です。パチンコ店においても同じことが言えます。私たちがプラスマイナスゼロで遊技を終えて「なんだチャラかよ」と思ってもお店にとっては儲けが出ていないので良い営業とは言えません。前回の記事で出玉率の数値を用いて勝てるメダル、負けるメダルの計算をおこないました。この出玉率が100%を下回っていないと(お客さんは市場価格と等価の物品と交換するので)パチンコ店は儲けることができません。出玉率が100%を超えれば打てば打つほどメダルが増え、100%を下回っていると打てば打つほどメダルは減っていきます。つまりパチンコ店のスロット全台を平均すると出玉率は100%を下回っています(厳密に言うと賞品ごとに原価率が違うので場合によっては100%を超えていてもお店は利益が出ます)。

 

  • 出玉がプラスマイナスゼロではお店は赤字
  • 基本的に出玉率は100%を超えない
  • お店はボランティアではない

 

 

□□□ パチンコ店も出したい!設定を入れたい!

 

 にわかには信じがたい見出しになりましたね...。とてもパチンコ店がスロットに設定を入れたがっているようには感じないと言う方も多いと思います。たしかに、いわゆるボッタクリ店と言われるお店も多くあることでしょう。しかし例のビッグデーター(2,000店舗以上の平均値)をみてみるとパチンコ店はどうやら玉を出したいと考えているのではと思えてきます。私たちの投資用のお金の出どころを想像してみてください。銀行からお金を降ろしてきて使う場合ももちろんありますが、勝った金額が再び投資に回るということも多いのではないでしょうか。負けが100%決まっていたら私たちはパチンコ・パチスロを打たないと思います。少しでも勝利する可能性があるので私たちはパチンコ・パチスロを遊技します。つまりお店はお客に還元することの大切さを知っていてどのタイミングでどの機種に設定を入れて放出をかければいいのかを一所懸命に考えているのです。

 突然ですがみなさまは何のお仕事をされていますか?それぞれの職場で毎日一生懸命に仕事のことを考え、考えを実行に移し、日々まじめに頑張っていると思います。仕事に誇りを持ち手を抜かずに黙々と仕事を遂行している方もいるでしょう。責任のあるポストにいて業績を伸ばすために試行錯誤の毎日という方もたくさんいらっしゃると思います。パチンコ店も同じです。何も考えずにただ設定1を放置し、集客のための思考を放棄してしまっているお店は存在していません。もしあなたの会社外のひとがあなたの仕事(会社)に対して「おまえは何も考えず適当に仕事をしている」と言ってきた場合、あなたはどのように感じますか。なんと的外れで根拠のないことを言ってくるんだろうと不思議に思いますよね?

 出玉が全てではありませんが集客の重要な要素である設定について日々考えて、お店によって予算に差はあるでしょうが一生懸命設定を配置しているのです。

 

  • ビッグデータでは設定1ばかりではない
  • ほかの企業と同じでパチンコ店も一生懸命仕事に取り組んでいる
  • パチンコ店も一生懸命だからプレイヤーにもチャンスがある

 

 

□□□  設定を入れたい!その証拠

 

 ではいよいよそのビッグデータから一例を挙げてみましょう。まず大前提としてパチンコ店は営利を追求する企業なのでトータルで赤字を出すようなことはしません。私たちの期待するところは「勝ち」ですがお店の設定はトータルでお客が「負け」となることを理解してください。そのうえでなお、ギリギリのところまで出玉を出したいとお店は考えているのではないかと思えるのです。ではハナビのデータです。実際の出玉率はメーカー発表値よりも低くなっていて人気機種のためプレイヤーの層が広く様々な技量の方が遊技しているためだと思われます。以下ハナビの設定別投入率と出玉率です。

 

  • ↓設定・投入率・出玉率↓(ハナビ)
  • 設定1 40.1% 97.4%
  • 設定2 44.7% 99.0%
  • 設定5 12.4% 102.0%
  • 設定6  2.8% 105.0%

 

 もしパチンコ店が何も考えず利益だけを取りに行けば全部設定1で良いはずです。しかし設定1の投入割合は約40%となり、最も投入率の高い設定は設定2となっています。次にマイジャグラーIVのデータです。

 

  • ↓設定・投入率・出玉率↓(マイジャグラーIV)
  • 設定1 8.0% 96.1%
  • 設定2 40.7% 98.2%
  • 設定3 27.4% 100.4%
  • 設定4 18.5% 103.4%
  • 設定5 3.4% 105.9%
  • 設定6 2.0% 109.6%

 

 ジャグラーIVにおいても設定2の投入割合が一番多くなりました。最後にアイムジャグラーEX-AEのデータを見てみましょう。やはり設定2が多いのでしょうか。

 

  • ↓設定・投入率・出玉率↓(アイムジャグラーEX-AE)
  • 設定1 6.6% 95.9%
  • 設定2 23.9% 96.7%
  • 設定3 35.1% 98.7%
  • 設定4 20.6% 100.8%
  • 設定5 11.3% 102.8%
  • 設定6 2.5% 105.2%

 

 アイムジャグラーEX-AEでは設定3の投入率が一番高くなりました。投入率の高い設定は何を基準に決まるのでしょうか。ここからは私の推測ですが、ハナビやジャグラーのように人気のあるノーマルタイプは出玉率が基準になるのではないかと考えるのです。出玉率が100%を超えるとお店は赤字ですが100%をぎりぎり超えない線を狙って設定を入れているのではないかと思うのです。例えばハナビは設定2の投入率が一番高いですが出玉率は99.0%。次の設定5は出玉率が102%になりお店にとってはマイナスです。同様にマイジャグラーIVも設定2の出玉率は98.2%。次の設定3は出玉率が100%を超えています。アイムジャグラーも最多設定の3の出玉率は98.7%で次の設定4から100%を超えてきます。アイムジャグラーの最多設定が2では無く、ぎりぎり100%手前の設定3であることからお店も設定を入れたいと考えているのではないかと思うのです。

  もちろん例外はたくさんありますがお店は設定の「数字」にはとらわれず、あくまで出玉率を見て出玉率の低すぎる設定は控えめに、100%をぎりぎり超えない設定を多めにという傾向が見えてきます。しかしそこはお店とお客の利益が相反するのがスロット。いくらお店が設定を使ってもお客がトータルでは勝てない出玉率なので、常に「ボッタクリ」の烙印を押されてしまいます。ちょっとお店がかわいそうですね。

 最後に注意点として不人気台で特に撤去が間近になると設定1の投入率が高まりますし、設定毎の判別要素が強い台は出玉率より設定の上下や偶数・奇数を意識した設定配分になる場合もあります。

 

 長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

  

 それでは、また。

 

 今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。

 

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簡単・わかりやすい【出玉率】のお話し

 

 

 

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□□□ 出玉率ってなに?

 

 前回の記事*1でも触れましたが、スロットを打つ人なら一度ならず出玉率という言葉を聞いたことがあると思います。多くの人は設定が低ければ出玉率も低く、設定が高ければ出玉率も高くなるという大雑把な捉え方をしていると思います。スロットを打つ分には深く考えなくても問題はないのですが出玉率の計算ができるようになると設定ごとの勝てる、負ける枚数がわかって楽しいですよ。

 出玉率とは使ったメダル(INメダル)に対する払い出されたメダル(OUTメダル)の割合を表しています。使ったメダルは通常時であればゲーム数×3枚で計算できます。払い出されたメダルはドル箱に入っているメダルではなく、通常時の小役による払い出しを全部足した数になります。風鈴が揃えば10枚、チェリーが揃えば4枚と全部足してカウントしていきます。こうして数えた数値を元に出玉率は以下の式で算出できます。

 

 出玉率=払い出されたメダル÷使ったメダル

 

 それではハナビの設定別の出玉率を見ていきましょう。メーカー発表の出玉率と実際にパチンコ店に設置されたスロット台の出玉率にはズレが生じます。これはメーカーが想定したプレイヤーの技量と実際のプレイヤーの技量にズレがあることが考えられます。メーカーがそもそも製品をよく見せるために出玉率を少しだけ大きく見せている可能性もあります。ハナビの場合はメーカー発表の出玉率より実際の出玉率の方が低くなっています。おそらく小役の取りこぼしやボーナス中の14枚役奪取の失敗、RT中の移行リプレイの早期入賞(ハズシ失敗)が原因だと思われます。

 

  •  設定6→105.0%
  • 設定5→102.0%
  • 設定2→99.0%
  • 設定1→97.4%

 

 この数値は平均値ですので目押しをしっかりできる人はいわゆるフル攻略時の出玉率になり、巷間設定1でも出玉率は100%を超えると言われています。

 

 

 

 

□□□ 設定6の出玉率から勝てるメダルを計算

 

 前回は設定1の出玉率を98%として負けるメダルの枚数を計算しましたが今回は設定6の出玉率105.0%を用いて5,000G遊技した場合どれくらい勝てるのかを計算してみます。ハナビ、設定6、通常時遊技5,000G。この条件でどれくらい勝てると思いますか?計算が終わる前に勝ち枚数を想像してみてください。それでは計算してみます。

 

 まずは使ったメダルの計算です。

 

 通常時  5,000Gのプレイなので5,000G×3枚=15,000枚

 

 次にボーナス中に使うメダルの計算です。設定6のBIG確率は1/277.7、REG確率は1/324.4です。5,000G中に何回ボーナスを引けるのかを計算し、ボーナス中に使うメダルの枚数も計算します。BIG回数 5,000G÷277.7≒18.00回 REG 回数 5,000G÷324.4≒15.41回。BIG中は2枚がけで24G、REGは2枚がけで8Gプレイをします。

 

 ボーナス時 BIG 24G×2枚×18.00回≒864枚

       REG 8G×2枚×15.41回≒246.56枚

 

 この枚数を全部足すと通常時5,000G消化時の使ったメダルが求められます。

 

 使ったメダルは 15,000枚+864枚+246.56枚≒16,111枚

 

 先ほど書きました出玉率を求める式をもう一度書き、移項して払い出されたメダルを求める式に変形させます。

 

 出玉率=払い出されたメダル÷使ったメダル

  ↓

 払い出されたメダル=使ったメダル×出玉率

 

 この式に当てはめて出てきたメダルを求めます。

 

 払い出されたメダル=16,111枚×105.0%≒16,917枚

 

 払い出されたメダル-使ったメダルは16,917枚-16,111枚=806枚

 

 長い計算にお付き合いいただきありがとうございます。ようやく設定6を5,000G回したときの勝てるメダルがでてきました。あくまで平均値ですが設定6のハナビを5,000G打つとドル箱に806枚入っている計算になります。いかがでしたか?みなさまの予想した枚数と違いはありましたか?

 もし目押しをしっかり行い出玉率が1%アップした場合、この勝ちメダルは何枚増えるのでしょうかついでに計算してみましょう。上記の式の出玉率105%を106%に変えるだけなので簡単です。

 

 払い出されたメダル=16,111枚×106%≒17,078枚

 

 払い出されたメダル-使ったメダルは17,078枚-16,111枚=967枚

 

 その差161枚!出玉率が1%違うだけで大きく勝ち枚数が違ってくることがわかりましたね。その他にも通常時のゲーム数を増やす(粘る)ことでも勝ちメダルを増やすことができます。

 

  • 設定6を5,000G回すと806枚勝てる
  • 目押しで出玉率が変化する
  • 出玉率が1%変化すると勝てる枚数は161枚UP

 

 

 計算ばかりでちょっと退屈だったかもしれませんが雑誌や攻略サイトに載っている出玉率の意味がわかってきたのではないでしょうか。

 

それでは、また。

 

今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。

 

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*1: ↑↑↑ こちら過去の出玉率に関する記事です

ドンちゃんの設定は高い!?【設定5・2・1】

 

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□□□ 設定投入率は上下する

 

 前回の記事でハナビの設定6の投入率はだいたい2~3%くらいとお話しました。この数字はあくまで二千数百店舗の平均値のお話しです。全国のパチンコ店を適当に選んで適当な日に適当な台に座った場合の平均値です。特定の数字が付く日に設定が入りやすいお店や、特定の曜日に設定が入りやすいお店、特定のイベントに設定が入りやすいお店、特定の台番号に設定が入りやすいお店があると思います。つまりお店は均一に設定を入れているのではなく意図を持って設定を投入しているのです。繰り返しますがハナビの設定6はならして2~3%の割合で投入されているので設定が期待できる日に打つとこのパーセンテージは上がりますし、逆に上記の設定の入りやすい日に該当しない日は設定の投入率がダウンします。

 タイトルにあります「設定投入率は上下する」は、お店の設定状況もそうですし、私たちが打つ台の平均設定も打ちに行く日を選ぶことで上下するという意味です。あくまで一般論ですが期待の持てない日に打つと高設定を掴む可能性を大きく下げることになります。パチンコ店も営利を追求する企業ですから玉を出す以上に回収しないと経営が成り立ちません。どんなに優良店でも必ず出す以上に回収をしています。みなさまが想像する以上にパチンコ店の経営にはお金がかかるからです。いまいち勝率が上がらないなと悩んでいる方がいましたら旧イベントデー(〇〇の付く日)や取材系のイベント(〇〇取材、ライター来店)その他パチンコ店がアクションを起こす日(〇〇をプレゼント、◯時オープン)だけを狙って打ちに行ってはいかがでしょうか。勝率がアップする可能性がかなり上がると思いますよ!

 

  • 設定が入る日がある
  • 逆に設定が入らない日もある
  • 設定投入日にはお店からのサインがある(イベント等)

 

 

□□□ 突然ですが出玉率のお話し

 

 設定6だけではパチンコ店の営業が成り立ちません。ハナビやジャグラー、最近の人気機種で言えばRe:ゼロを除けばほとんどの台は設定1の投入率が一番高くなっています。どんな優良店でもボランティアでパチンコ店を開いているわけではないので必ず利益を取りに来ます。設定6を使うお店ではなおさらその出玉の原資を確保するための低設定がしっかりと存在します。単純にハナビの設定6のためにハナビで設定1を使うわけではありません。不人気の台で多く設定1を使い人気機種にその分設定を回すというのが王道ですね。人気のない機種を好む特異な方もいると思いますが不利な戦いになっているということを覚えておいてください。

 出玉率という言葉を聞いたことがあると思いますがこれは使ったメダルに対する出てきたメダルの割合を表しています。玉の出具合と覚えると良いと思います(攻略誌や様々なサイトで出玉率と機械割を同じものとして扱われていますがこの2つは別物です。機会がありましたら違いを書いていきたいと思います)。出玉率はプレイヤーの技量で大きく変化しますが、ハナビのメーカー発表値での出玉率は設定1で98%となっています。この98%とはどういう意味なのでしょうか。単純に使ったメダルに対して出てきたメダルは98%ですよという意味です。使ったメダルに98%(0.98)を掛け算してあげれば出てきたメダルが求められます。

 仮に通常時に5,000G回したとします。1Gは3枚使うので5,000G×3枚=15,000枚。設定1のBIG確率は1/312.1でREG確率は1/385.5です。理論値ではBIG回数は5,000G÷312.1≒16.02回、REG回数は5,000G÷385.5≒12.97回となります。ボーナス中もメダルを使うので(1Gで2枚使用。BIGは24G、REGは8G)BIG中に使うメダルは24G×2枚×16.02回≒769枚でREG中に使うメダルは8G×2枚×12.97回≒208枚となります。通常時に5,000G回した場合使うメダルの合計は15,000+769+208≒15,977枚となります。ここから先程の出玉率を使って出てくるメダルが計算で求められます。

 15,977枚×98%≒15,657枚

 使ったメダルと出てきたメダルの差は15,977枚-15,657枚=320枚となります。

ハナビの設定1(出玉率98%)を通常時に5,000G回した場合320枚負ける計算になります。もっと言えば5,000G回しても320枚しか負けません!お店側から見れば半日台を占拠された挙げ句に320枚しか儲からず、しかも目押し力が高ければもっと出玉率が上がるのでお店の儲けはさらに減ります。

 

  • 使ったメダル×出玉率=出てくるメダル
  • ハナビは設定1でもお店はそんなに儲からない

 

 ちょっと設定の投入率の話から脱線しましたが出玉率の意味を書いてみました。出玉率が1%違うだけで勝つ枚数、負ける枚数は大きく変動することがわかると思います。

 

 

□□□ ハナビの設定【5】と【2】と【1】の投入率

 

 いよいよ本題ですがハナビの設定別の投入率を発表します。設定6は2~3%使われているとお伝えしました。設定5~設定1の投入率は以下のとおりです。やはり圧倒的に低設定が多く投入されていますがみなさまが抱く感情よりは幾分パチンコ店にも良心があり、なるべくたくさんメダルを出したいと考えているのです。「嘘じゃない?パチンコ店はボッタクリだ!」と考える方も多いと思いますが某ビッグデータからはお店はなるべくメダルを出そうと考えていることが見えてくるのです。大量のお店のデータをならしてこの傾向になっているだけなのでもちろんボッタクリ店も存在しています。楽しいパチスロライフを営むためには当たり前の話ですがお店選びが大切です。

 次回は出玉率と設定の関係や、お店もできるだけメダルを出したいと考えているのではないかと思える理由を書いていこうと思います。  

  どうぞお楽しみに!

 

  • 設定6→2~3%
  • 設定5→12~13%
  • 設定2→44~45%
  • 設定1→40~41%

(ハナビ設定別投入率。某ビッグデータ約2,300店舗の平均値より)

 

それでは、また。

 

今後も当たり前の常識から、意外とみなさんが知らない話まで幅広く記事を書いていこうと思います。

 

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